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「横浜から人吉に!?」人吉×聖光の未来プロジェクトレポート【Day1】

zenmizo

7月13日(金)~15日(日)の2泊3日の日程で横浜・聖光学院の生徒7名が人吉市を訪問し、人吉高校の生徒との交流を行いました。聖光学院は、神奈川県横浜市にある中高一貫の男子校。毎年50人以上が東大に進学する超一流進学校です。

そんな学校の生徒たちがどうして人吉に来ることになったのか?そのきっかけは2016年の3月にさかのぼります。

交流までの経緯

2016年の春、高校2年生の時に、僕は人吉市が主催する海外派遣事業「青雲の志育成事業」の参加者として、シリコンバレーを訪問しました。その際、熊本出身でサンフランシスコ在住の起業家外村仁さんのご協力で、同時期にシリコンバレーを訪れていた聖光学院の生徒さんたちとの交流イベントが実現。そのイベントの中で当時同じ高校2年生だった濱村孝英君出会いました。その時は、連絡先を交換するくらいだったのですが、翌年、偶然にも進学した慶應義塾大学で再会を果たします。

その再会をきっかけに、濱村君に横浜を案内してもらったり、何度か一緒に過ごす中で、昨年の夏、濱村君が僕の故郷の人吉を実際に訪問してくれ、僕の高校の頃の友人とラフティングをしたり、川で泳いだり、友人の親たちと一緒にバーベキューしたりして、いわゆる田舎の夏休みを一緒に過ごしました。

横浜生まれ横浜育ち、祖父母の代までもが同じ神奈川県内在住で帰省という概念がない彼にとって、親戚のように接してくれる人吉の人たちと接することはとても新鮮だったようで、Facebookに「この夏、自分の故郷を見つけました」という感想を投稿したところ、シリコンバレーや聖光学院、人吉市の関係者の感動とともに大きな反響を生みました。

濱村君のこの人吉訪問がきっかけになり、シリコンバレーや聖光学院、人吉市の関係者の間で、「違う環境で育ったからこそ認め合えるお互いの良さ」、「バックグランドが多様だからこそ出せる付加価値」をコンセプトに、再びサンフランシスコを訪れる高校生で実践してみようということになり、再び外村さんのお力添えにより今年の3月25日、サンフランシスコ市内のコワーキングスペース、DG717 で、聖光学院シリコンバレー研修参加者と人吉市青雲の志事業第3回参加者による「Rediscover yourself through embracing diversity」と題したアイディアソンが開催されました。

その様子はこちら↓
「聖光学院と熊本県人吉市の若者が、シリコンバレーで多様性を学ぶ」

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https://diamond.jp/articles/-/167375

日本に帰国後の展開

僕と濱村くんが体現し、シリコンバレーの交流の中で学んだ「違う環境で育ったからこそ認め合えるお互いの良さ」、「バックグランドが多様だからこそ出せる付加価値」を、日本に帰ってからも人吉と横浜、互いの地を訪問し合うことで体現していこうということで、国内での交流が実現に向けて動き出しました。

聖光学院の先生と人吉高校の校長先生を訪問して調整したり、人吉でのワークショップや宿泊先として受けれてくれる協力者を集めるなどして、4月に動き始めた計画が7月に実現するというスピード感のある段取りを行いました。

人吉での1日目

羽田空港から人吉までは飛行機と高速道路を使って約3時間。到着した聖光学院の1年生7人がまず向かったのは、人吉シャツで有名なHITOYOSHI株式会社。HITOYOSHI株式会社は、親会社の経営破綻し工場閉鎖の危機から、独立し自社ブランドである高級シャツ「人吉シャツ」を立ち上げるなどして躍進を遂げている全国的にも注目されている会社です。

一行は、竹長工場長から工場内を案内していただく中で、「生産を中国などの海外が大半を占めるアパレル業界において、あえて高級シャツに特化する戦略や地域の雇用を守るという使命感、地方の一工場でも勝負していける高い技術力」に驚いていました。

 

その後、人吉の観光の中心、人吉城跡や国宝青井阿蘇神社を見学。学芸員さんの案内のもと、人吉の歴史や地域文化を学びました。

見学の後は人吉高校に行き、人吉高校生と合流し、人吉の老舗お茶屋さん・立山商店での歓迎会。庭にバーベキューコンロを置き、自分たちで火を起こし、お肉を焼いて食べる。バーベキューには地域の大人たちも続々と集まり、一緒に汗をかきながら親睦を深めました。

その大人たちの中には、人吉市教育委員会の方々や地域おこしの団体の方々をはじめ、人吉市の松岡隼人市長の姿も。市長という存在が「こんなに身近なものなのか」と聖光学院の生徒たちがびっくりして市長を囲んで質問攻めにしていたのが印象的でした。市長との距離感にしても、大都会の横浜市と地方小都市の人吉市では全然違います。人吉では、ちょくちょく市長を見かけます。また、それに伴い、まちづくりや教育でも様々な課題があり、対応には大きな違いがある。そのことを、市長との会話を通じて、身を以て感じる機会になったようでした。

明日からは、「人吉の問題解決に向けたアイデアソン」がいよいよスタート。聖光学院の生徒と人吉高校の生徒の協働の中で一体どんな化学反応が起きるのか楽しみです。

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